CHEMOTHERAPY
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TA-058とアミノ配糖体系抗生物質との併用効果
吉田 弘嗣香山 恵子谷 佳都山口 東太郎
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1984 年 32 巻 Supplement2 号 p. 152-157

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抄録

TA-058について, アミノ配糖体系抗生物質 (AGs) との併用効果を検討した。
1) S. aureus 209-P JC-1およびE. coli NIHJ JC-2は, TA-058にもAGsにも感受性であったが, 相加又は弱い相乗効果しか認められなかつた。
2) TA-058あるいはAGsに必ずしも感受性の高くなかったS.marcescens, ProteusおよびP. aeruginosaに対して相乗効果が認められた。
3) 臨床分離のP. aeruginosa 20株のうち16株 (80%) にTA-058とAGsの相乗効果を認めた。
4) 臨床分離のP.aeruginosaに対する相乗効果はTA-058とGMの併用が最も強く, 次いでTOB, DKB, AMKの順であった。
4) 臨床分離のP. aeruginosaに対する相乗効果はTA-058とGMの併用が最も強く, 次いでTOB, DKB, AMKの順であった。
5) 緑膿菌感染マウスに対してTA-058とAMKを併用したところin vitroの成績と同様に強い相乗効果を認めた。

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© 社団法人日本化学療法学会
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