1984 年 32 巻 Supplement4 号 p. 341-346
新しく開発されたβ-lactamase inhibitorであるSulbactamとCefoperazoneの台剤llを201列の呼吸器感染症患者に使用した。
投与方法は1回1~491日2回, 5~47日間点滴静注で行なった。臨床効果は著効4例, 有効7例, やや有効5例, 無効4例で有効率は55.0%であった。細菌学的効果については, 20例中15例から起炎菌が分離され, うち8例では完全に菌か消失した。副作用は下痢と嘔気が各1例に見られた。
臨床検査異常については, 本剤に起因すると疑われるアルカリフォスファターゼの上昇が2例に認められた。