1984 年 32 巻 Supplement4 号 p. 442-448
Sulbactam/Cefoperazone配合剤について, 外科領域感染症に対する臨床効果を検討した。投与症例の内訳は, 限局性腹膜炎13例, 胆管炎1例, 膿胸6例, 術創感染5例, 敗血症およびその疑い3例, および丹毒2例の計30症例である。本剤の無効例は, 膿胸1例および敗血症3例の計4例で, 全症例についての有効率は86.7%となった。
副作用は認められず, 臨床検査で好酸球増多が3例, GOT・GPTの上昇が5例に認められたが, 本剤に直接関係するものは2例であり, いずれも軽度であった。