CHEMOTHERAPY
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クロレラ由来酸性多糖, クロンA
2.制癌活性および免疫賦活化作用
小宮山 寛機広川 弓子諸田 隆梅沢 巌
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1986 年 34 巻 4 号 p. 302-307

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抄録

クロレラピレノイドーサより抽出, 精製した酸性多糖体クロンAの制癌活性および免疫賦活化作用についてマウスを用い検討した。クロンAはSarcoma 180担癌マウスに対し広い薬量範囲で延命効果を示した。また, Syngeneicな腫瘍であるIMCcarcinoma, Meth-A fibrosarcoma, B-16 melanoma, Lewis lung carcinomaに対してもip投与で効果が認められ, さらにMeth-A細胞とクロンAを混合し皮下に移植した場合には著しい増殖抑制がみられた。
次いでクロンAを投与して宿主の反応を調べたところ, マクロファージの腫瘍細胞に対する殺細胞活性を増強しリンパ球の幼若化および網内系機能の亢進作用が観察された。また, クロンAを投与されたマウスの血清中にLA (セルロプラスミン) あるいはLB (ヘモペキシン) 様物質の産生がみられた。
これら結果からクロンAは生体の免疫を賦活化して制癌活性を表わすものと思われる。

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