1995 年 43 巻 Supplement2 号 p. 638-640
新しい経口ニューキノロン系抗菌薬pazunoxacin (PZFX) を外科的感染症に対し使用し, その臨床効果および副作用について観察した。
急性胆管炎2例, 後腹膜膿瘍1例, 術後創感染1例および膀膿瘍1例にPZFXを用い加療した。全例とも投与量は200mgを1日3回, 投与期間は7日, 総投与量4,200mgであった。臨床効果は, 著効2例, 有効3例の成績が得られ, 起炎菌は3例より検出され, いずれも消失した。全例に副作用, 臨床検査値異常変動は認められなかった。