1995 年 43 巻 Supplement4 号 p. 362-365
尿路性器感染症8例に対しcefluprenam (CFLP) を投与し, その有効性ならびに安全性について検討した。投与方法は1回0.5~1.0gを1日2回点滴静注し5日間投与した。慢性複雑性膀胱炎7例における総合臨床効果はUTI薬効評価基準によると6例が有効, 無効が1例であった。細菌学的効果では9株が分離され, 8株が除菌された。急性精巣上体炎1例に対する主治医判定は有効であった。副作用においても, 自他覚的, 臨床検査値上の異常は認めなかった。