1995 年 43 巻 Supplement4 号 p. 416-419
産婦人科感染症, 特に骨盤内感染症に関しては, 部位的な関係から起炎菌の証明がかなり困難な場合が多く, 感受性のある抗生物質を選択的に使用することがなかなか困難である。したがってこれらの感染症に対しては広範囲抗菌スペクトラムの抗生物質の使用をfirst choiceとして用いるべきであろう。今回, 著者は新cephalosporinで広範囲抗菌スペクトラムのエーザイ (株) 製cefluprenam (CFLP) を臨床応用する機会を得たので, それらの成績について述べてみたいと思う。