抄録
近年, カンジダ属に代わり, アスペルギルス属による感染症が死亡原因の第1位を占めており, アスペルギルス嘱に優れた抗真菌力を有する薬剤の開発が急務である。新しいアゾール系抗真菌薬voriconazole (VRCZ) はアスペルギルス症に対し, 従来のゴールドスタンダードであるamphotericin B (AMPH-B) に比べて優れた有効性を示し, 忍容性も優れていた。また予後の悪い侵襲性アスペルギルス症の生存率を向上させた。VRCZを早期投与することにより, 有効率および生存率の向上が期待できる。また, VRCZを経験的治療に用いることにより, 高リスク患者におけるアスペルギルス症の発症を抑制することが示された。