日本畜産学会報
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一般論文
Lactobacillus GG凍結乾燥菌体の血清コレステロール低下作用に関する検討
田渕 三保子笹原 裕美細田 正孝石田 哲夫細野 明義
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2002 年 73 巻 4 号 p. 509-514

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抄録

Lactobacillus GG凍結乾燥菌体 (GG菌体) による血清コレステロール低下作用についてin vitroおよびin vivoにおいて検討した. in vitroにおいてL. GGは高いタウロコール酸ナトリウムの脱抱合活性, コレステロール吸着活性が認められた. 次に, in vivoにおいてGG菌体を高コレステロール飼料と同時にラットに摂取させた. GG菌体を1または5%添加した高コレステロール飼料をラットに14日間投与したところ, GG菌体を摂取させたラットの血清コレステロールは高コレステロール飼料のみを摂取させた対照ラットに比べて有意に低い値であった (P<0.05, P<0.01). GG菌体による血清コレステロールの上昇抑制作用はGG菌体の添加量に依存する傾向がみられ, その作用メカニズムについてはGG菌体によるコレステロールとの吸着性, 胆汁酸に対する脱抱合性に起因する可能性が示唆された.

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