日本畜産学会報
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一般論文(原著)
ホルスタイン種における在群期間と泌乳・体型形質間の遺伝相関の年代的な変化
萩谷 功一大澤 剛史増田 豊鈴木 三義山崎 武志長嶺 慶隆富樫 研治
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2012 年 83 巻 1 号 p. 9-19

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抄録
在群期間と他の形質間の遺伝相関の経時的な変化について,多形質線形モデル(MTLM)および多形質変量回帰モデル(MTRRM)を使用して調査した.データは,1990年から2002年までに生まれた377,195個体における初産次の泌乳,体細胞スコア,体型形質の記録および772,158個体の血縁記録である.母数効果は,牛群・年次,分娩月,分娩月齢(泌乳),牛群・審査員・審査日,初産審査月齢,泌乳ステージ(体型),牛群・年次,初産分娩月齢(在群期間)を考慮した.年代に対する遺伝分散の変化について,MTLMでは雌牛の誕生年別にデータを3区分し,MTRRMでは雌牛の誕生年に対する3次のLegendre多項式を含めた.遺伝相関はモデル間で近似した.在群期間と泌乳形質間および在群期間と乳房の懸垂間の遺伝相関は1990年代に低下した.在群期間と鋭角性間の遺伝相関は,1990年代の初期においてゼロに近似したが,1990年代後半に減少し,2001年にMTLMについて-0.23に達した.在群期間と体細胞スコア間の遺伝相関は,13年にわたって一貫して負であった.本分析の結果は,在群期間評価に採用する遺伝的パラメータを定期的に更新する必要があることを示唆した.
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© 2012 公益社団法人 日本畜産学会
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