2021 年 92 巻 4 号 p. 529-538
本研究では狭い牛枝肉切開面でも撮影が可能なMIJカメラで撮影した画像およびミラー型撮影装置とのそれを比較しMIJカメラの画像解析精度を検討した.また,全国8ヵ所の食肉処理場においてMIJカメラで撮影した画像からロース芯面積の計測およびBMSの判定を行った.ミラー型撮影装置およびMIJカメラにおけるロース芯面積および脂肪交雑特徴には高い相関が認められた.また,全個体における格付ロース芯面積とMIJカメラ画像解析ロース芯面積の相関係数はr=0.71,BMS差(推定BMS-格付BMS)が±1以内および±2以内の割合は83.6%および97.1%であった.MIJカメラでのロース芯面積の計測は撮影者の技術により測定値に差がでるため改善が必要であることが示唆されたが,BMS推定においては枝肉冷却日数や食肉処理場などの環境によっては高精度でBMS推定が可能であり肉質の高精度な機械格付の可能性が示唆された.