1954 年 24 巻 4 号 p. 163-165
1 純粋のカゼインのみでは125℃30分加熱で殆ど変化せず140℃30分で変性が見られた。
2 脱脂乳の125℃30分加熱により50%Ethanol可溶蛋白は増加するがその泳動図は低く平である, それで蛋白の相互作用及び糖との相互作用が推測される。
3 Pepsin及Trypsin消化に於てはα,β,,カゼインに対する撰択性は見られなかった。
4 レンネツト凝固の差によりα,β-カゼインを分離する事が出来た。今後レンネツトによる,α,β-カゼインの分離を更に検討したいと考える。