日本在来家畜に関する遺伝学的研究 1. 島嶼型在来馬の遺伝子構成

野沢 謙; 江崎 孝三郎; 若杉 昇; 林田 重幸

doi:10.2508/chikusan.36.234

日本在来家畜に関する遺伝学的研究

1. 島嶼型在来馬の遺伝子構成

野沢謙, 江崎孝三郎, 若杉昇, 林田重幸

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1965 年 36 巻 6 号 p. 234-242

DOI https://doi.org/10.2508/chikusan.36.234

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発行日: 1965/06/25 受付日: 1965/01/19 J-STAGE公開日: 2008/03/10 受理日: - 早期公開日: - 改訂日: -
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訂正日: 2008/03/10 訂正理由: - 訂正箇所: 著者情報訂正内容: 訂正前 : 野沢謙¹⁾, 江崎孝三郎¹⁾, 若杉昇¹⁾, 林田重幸²⁾
訂正後 : 野沢謙¹⁾, 江崎孝三郎¹⁾, 若杉昇¹⁾, 林田重幸²⁾

訂正日: 2008/03/10 訂正理由: - 訂正箇所: 引用文献情報訂正内容: 訂正前 : 1) 安達誠太郎(1924) 日畜会報,1:19-39.
4) 江崎孝三郎•早川沌一郎•富田武•尾藤惇一•野沢謙•近藤恭司(1962) 日畜会報,33:218-225.
5) 林田重幸(1964a) 日本在来家畜調査団報告1:3-8.
6) 林田重幸 (1964b) 自然,19(2):58-63.
7) 林田重幸•日越国吉(1961) 鹿大琉大琉球諸島共同調査報告,1:13-29.
8) 林田重幸•山内忠平(1955) 日畜会報.26:231-236.
9) 林田重幸•山内忠平(1956a) 同志,27:13-18.
10) 林田重幸•山内忠平(1956b) 鹿大南方産業科学研究所報告,1(3):ins-1s1.
11) 細田達雄•金子忠恒(1950) 日獣医学誌,12:127-144.
12) 加藤浩(1940) 第1回海南島学術調査報告(第2班),271-305.
13) 松本久喜(1943) 遺雑,19:118-120.
14) 松本久喜(1949) 日畜会報,19:50-54.
15) 松本久喜(1953) 日本在来馬に関る研究,17-73.学術振興会,東京.
16) 三村一(1953) 同書,163-209.
17) 森為三(1929) 日畜会報,4:90-112.
18) 岡部利雄(1953) 日本在来馬に関する研究,75-162,学術振興会,東京.
19) 富田武•茂木一重•江崎孝三郎•早川純一郎•尾藤惇一•野沢謙•近藤恭司•細田達雄(1962)日畜会報,33:265-271.
20) 植村巻太郎(1937) 日畜会報,10:135-150.
21) 吉田新七郎(1926) 支那産馬族の研究,参謀本部,東京.

訂正後 : 1) 安達誠太郎(1924) 日畜会報,1:19-39.
4) 江崎孝三郎•早川沌一郎•富田武•尾藤惇一•野沢謙•近藤恭司(1962) 日畜会報,33:218-225.
5) 林田重幸(1964a) 日本在来家畜調査団報告1:3-8.
6) 林田重幸 (1964b) 自然,19(2):58-63.
7) 林田重幸•日越国吉(1961) 鹿大琉大琉球諸島共同調査報告,1:13-29.
8) 林田重幸•山内忠平(1955) 日畜会報.26:231-236.
9) 林田重幸•山内忠平(1956a) 日畜会報,27:13-18.
10) 林田重幸•山内忠平(1956b) 鹿大南方産業科学研究所報告,1(3):ins-1s1.
11) 細田達雄•金子忠恒(1950) 日獣医学誌,12:127-144.
12) 加藤浩(1940) 第1回海南島学術調査報告(第2班),271-305.
13) 松本久喜(1943) 遺雑,19:118-120.
14) 松本久喜(1949) 日畜会報,19:50-54.
15) 松本久喜(1953) 日本在来馬に関る研究,17-73.学術振興会,東京.
16) 三村一(1953) 日本在来馬に関る研究,163-209.
17) 森為三(1929) 日畜会報,4:90-112.
18) 岡部利雄(1953) 日本在来馬に関する研究,75-162,学術振興会,東京.
19) 富田武•茂木一重•江崎孝三郎•早川純一郎•尾藤惇一•野沢謙•近藤恭司•細田達雄(1962)日畜会報,33:265-271.
20) 植村巻太郎(1937) 日畜会報,10:135-150.
21) 吉田新七郎(1926) 支那産馬族の研究,参謀本部,東京.

訂正日: 2008/03/10 訂正理由: - 訂正箇所: PDFファイル訂正内容: -

抄録

わが国の九州南西方につらなる離島には体格の著るしく小さい在来馬が古くから飼われている.この系統の馬は本邦の繩文,弥生時代に最初に出現し.わが国の馬産に大きな影響を遺した最も古いタイプの在来馬である.われわれはこの種在来馬の遺伝子構成を究めるため,1961年より1964年にかけ,対馬,種子島,口永良部島,トカラ,奄美両群島,および琉球諸島に数回の遠征を試み,毛色と血液型を調査した.その際比較のため,日本内地から導入された種雄馬によって改良された雑種馬の遺伝子構成をも調査し,さらに何人かの先学によっておこなわれた,いろいろな馬種の毛色と血液型に関する調査結果をも参照した.これらの比較検討によって次のことが判明した.
1. 島嶼型在来馬の集団には元来,青毛遺伝子(a)と河原毛,月毛を支配する優性稀釈遺伝子(D)とはなく,日本内地から導入された改良馬によつて雑種化されるとこれらの遺伝子が流入する.
2. 島嶼型在来馬の集団は鹿毛と栗毛を支配するB-b座位は多型をあらわしている.雑種馬の集団に比べて,b遺伝子の頻度は著るしく高い.
3. 島嶼型在来馬の集団にはU1原を支配する優性遺伝子の頻度は極めて低く,雑種化と共にこの頻度は規則正しく増加する.

責任著者(Corresponding author)

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