飼料作物の化学的成分と飼料価値に関する研究
X. テオシントの化学的成分と飼料価値におよぼす窒素施肥水準と生育段階の影響について
1967 年 38 巻 6 号 p. 252-256
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1967 年 38 巻 6 号 p. 252-256
テオシントの飼料価値に及ぼす窒素施肥水準(窒素施肥量,10a当,48kg対12kg)と生育段階(8月伸長,9月伸長,10月伸長,穂孕および出穂期)の影響を検討した.
(1) 窒素多肥により粗蛋白質含量が伸長期に増加し,反面NFE含量が減少した.
(2) 窒素多肥により粗蛋白質消化率が9月の伸長期を除く各生育段階で増加し,10月伸長期と出穂期に統計的に有意(P<.05)であつた.DCP含量もまた各生育段階で有意(出穂期P<.05,他の生育段階P<.01)に増加したが,TDN含量には影響が認められなかつた.
(3) 粗蛋白質含量とDCP含量の間に統計的に有意な相関が得られ,その係数は0.963(P<.001)であつた.
