地球環境
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人間活動は沿岸域にどのようなインパクトを与えたか;国際共同研究による解析と評価
柳 哲雄斎藤 文紀山室 真澄小池 勲夫
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2015 年 20 巻 2 号 p. 181-188

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抄録

国際学術連合(ICSU: International Council for Scientific Unions(1998年に国際科学会議: International Council for Scienceに名称変更))が1986年に組織した地球圏-生物圏国際協同研究計画(IGBP)のコアプロジェクトの1つとして1993年から行われた地球環境変動における沿岸域の課題を世界規模で研究する陸域-海域相互作用研究計画(LOICZ)について、研究の第1期と第2期に分けて、それぞれの国際的な研究活動の動きと、対応した我が国での活動をまとめた。国内の研究では国際共同研究であるLOICZが主導し、その目的を前面に出した研究活動を主に紹介したが、我が国では沿岸域の抱える課題は環境修復・再生から水産分野を含め多岐にわたっており、このため、課題解決のためのLOICZの趣旨に合致した沿岸域に関する多方面での研究が種々の研究費を得て継続的に行われている。

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© 2015 一般社団法人国際環境研究協会
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