2017 年 22 巻 2 号 p. 167-174
本稿では、「低炭素社会を実現する街区群の設計と社会実装プロセス(環境省環境研究総合推進費)(2011–2013年度)」(以下、「低炭素街区群デザイン研究」)の研究成果を既成市街地である名古屋市中区錦二丁目に社会実装したプロセスを追う。研究の社会実装のフィールドとしての錦二丁目(1章)、低炭素街区群デザイン研究の社会実装プロセスの枠組み(2章)、名古屋市低炭素モデル地区事業を活用した具体的方法(3章)、2014年度以降に展開されている錦二丁目低炭素地区まちづくりプロジェクトの進捗状況(4章)、研究と実務のインターフェースに関する議論(5章)について詳述し、総括(6章)する。