地球環境
Online ISSN : 2758-3783
Print ISSN : 1342-226X
自然と文化をつなぐ:聖なる景観をめぐって
鈴木 正崇
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2018 年 23 巻 1-2 号 p. 53-60

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抄録

日本の山岳信仰を聖なる景観の観点から捉えると、自然と文化をつなぐものであるといえる。日本の山岳信仰の特徴は、神と仏の融合にあったが、明治時代初期の神仏分離によって覆った。現代では山岳信仰の聖地は、世界遺産や文化財に登録され、大きく変容してきている。大きな変動の中にある日本の山岳信仰を事例として、西欧風の自然と文化や、聖と俗の概念を超克するという観点から論じる。

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© 2018 一般社団法人国際環境研究協会
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