抄録
【目的】Direct anterior approach(以下DAA) と後方アプローチで行った人工骨頭置換術について, 医師, 看護師, 理学療法士の立場から比較検討すること. 【対象】2007年1月~11月までに後方アプローチで手術を行った13股と, その後2009年6月までにDAAで手術を行った24股(以下DAA群) を対象とした. 【方法】術中術後出血量などの手術侵襲, 病棟看護師へのアンケート調査, 術後のリハビリの進展, 術後在院日数を比較検討した. 【結果】手術侵襲については両群間に差はなく, 看護師や理学療法士から見た術後の病棟での管理はDAA群の方に好意的な意見が多かった. 歩行器歩行開始時期, T字杖歩行開始時期, 術後平均在院日数ともにDAA群において有意に短縮した. 【結論】DAAに変更後は病棟, リハビリスタッフの業務状況が改善して満足度が高く, 早期の機能回復・退院が可能であった. スタッフの満足度が高い治療であれば, 患者にも満足度の高い治療に結びつくと考える.