Colloid & Interface Communications
Online ISSN : 2758-5379
巻頭言
なぜに我々は集うのか? -事業企画委員会の活動-
石田 尚之
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2024 年 49 巻 4 号 p. 1

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抄録

今年度から事業企画委員長を仰せつかっております。私自身、事業企画委員会に加えていただいた当初からこの委員会のことが大好きで、非常に楽しく委員会活動を行わせていただいてきました。その大きな要因の一つは、この委員会のミッションが単なる情報を供給するだけの講座の企画・運営ではなく、分野や立場を超えて集まってくる人々に、積極的な議論や交流の場を作ることにあるためでしょう。人と人の交流や相互作用こそが、新たな学術の創成や学会の発展に繋がるという信念のもと、事業企画のセミナー・シンポジウムでは異分野の第一人者のご講演を積極的に取り入れ、新たな知見と交流を生み出せるような試みが絶えず行われています。また、界面・コロイドラーニングでの質問コーナーやキャリ探セッションでのグループセッションなどは、顔を合わせた密な相互作用や交流を行う工夫の好例として挙げられると思います。しかしながら、このような人と人の交流が講座・セミナーにとどまらないのが事業企画委員会の持ち味で、委員会内の集まり-特に「非公式」の交流が、また一方の大きな楽しみでした。委員同士が(特に夜の部で?)カジュアルかつフランクに議論を交わし、それがより良いアイディアを生み、新しい企画や方向性が生まれていくような風土は、委員の方々が過去から脈々と受け継いで来たものであり、このダイナミックさが部会の活性化に少なからず貢献していたのは間違いありません。

しかしこの状況は、新型コロナウィルスの流行ですっかり変えられてしまいました。対面でのイベントが行えなくなり、その数も絞らざるを得ない状況になりました。その中でも、ラーニングの質問コーナーやキャリ探のグループセッションを、対面となるべく変わらないよう工夫して行ったり、委員会でもオンライン懇親会を取り入れたりと、人的交流を継続できるような努力がなされました。しかしながら、やはり意見の交換や積極的な交流の活力が対面に比べ削がれてしまったのは致し方ないところで、この時期に委員会の難しい舵取りをされていた井賀元委員長、蟹江前委員長のご苦労はいかばかりであったかと思います。

それではコロナが終息した今、全てをコロナ前の状態に戻せるかといえば、そう単純ではないのは明らかです。コロナ禍で一気に普及したオンラインのリモート会議は、コロナ後も主要な手段であり続けています。オンラインの大きな利便性と、若い世代がかなりオンライン、オンデマンドで授業や研修を受けることに慣れてきていることもあり、講座のハイブリッド化が、多くの方に参加していだたくための重要な手段となってきています。今後も参加者に楽しんでいただけるような講座を作っていくためには、オンラインを取り入れつつ、対面での交流や相互作用の良さを失わないような企画を考え出していく必要があるでしょう。委員会についても、コロナ前はなぜ委員会だけのために全国から集まってたの?と感じるくらい、オンライン開催が当たり前となっています。便利な反面、委員同士のフランクな議論やアイディアの交換が難しくなっていることは避けられず、その機会を何とか作り出し確保していくことが至上命題だと思っています。

学会は畢竟、同好の士の集まりですので、その活動は楽しいものでないと続かず、形骸化・義務化していってしまうでしょう。事業企画委員会はこれからも、対面、オンラインを問わず様々な人が集い、交流の中から広く知見を共有し、議論すること、そしてその中から新しいものを生み出したり、未知に挑戦していくことの楽しさを、皆様が得られる機会を提供する委員会でありたいと思っています。皆様のご参加、ご協力、ご意見苦言、何でも大歓迎です。一緒に集い、楽しみましょう!

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© 2024 公益社団法人日本化学会コロイドおよび界面化学部会
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