主催: 日本化学会情報化学部会
共催: 日本薬学会, 日本農芸化学会, 日本分析化学会, 日本コンピュータ化学会, 教育システム情報学会 (協賛)
p. O4
創薬研究の初期段階においては高い活性をもつ多様なリード化合物が必要とされる。そのような化学構造を設計するため、我々は化学空間上の目的領域を探索する化学構造ジェネレータを開発している。各化合物に対して構造記述子を算出して化学空間上に配置したのち、高活性化合物が存在する周辺の領域に新規構造を発生させることで、生成される構造の多様性を考慮しつつ高い活性が期待できる新規構造を得ることが可能である。本研究ではこのジェネレータの有用性を検証するため、リガンド結合活性のデータを用いた化学空間の可視化と目的領域を定めた構造生成のケーススタディにおいて、テストデータとの比較検討を行なった。その結果、目的領域付近に存在するテストデータに類似する構造が数多く生成され、化学空間上の目的領域の探索が行なわれたことを確認した。