ケモインフォマティクス討論会予稿集
第36回情報化学討論会 つくば
会議情報

口頭発表
ベンゼン環を持つ木状化学構造の幅優先探索による列挙手法
*Jindalertudomdee Jira林田 守広趙 楊阿久津 達也
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. O5

詳細
抄録
本研究では、各原子の数を入力として可能な木状の化学構造を重複なくすべて列挙する問題を扱う。筆者らは先行研究として閉路を持たない化学構造の列挙アルゴリズムを幅優先探索順によるノードの追加によって実現した。本研究ではこのアルゴリズムを拡張し、ベンゼン環を含んだ化学構造をも列挙するアルゴリズムを提案する。ベンゼン環を一つの特別な原子とみなし、先行研究でのアルゴリズムを適用する。この時点ではベンゼン環に隣接する原子はどのベンゼン環の炭素と化学結合を形成するか決定していないので、ベンゼン環の子ノードに結合位置を示す番号を付与する。よく知られた列挙ツールであるMOLGENといくつかの入力に対して実行時間を比較し、閉路としてベンゼン環のみを含む場合に提案手法の実行効率が優れていることを示す。
著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top