ケモインフォマティクス討論会予稿集
第37回情報化学討論会 豊橋
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ポスター発表
Ab initio分子シミュレーションによるウロキナーゼ受容体へ特異的に結合する新規ペプチド阻害剤の提案
*水島 達朗門谷 隆史霞 知世小林 浩栗田 典之
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p. P16

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抄録
近年の生化学実験ではさまざまなプロテアーゼの種類ががん浸潤や転移に重要な役割を果たすことが明らかにされた。これらのプロテアーゼの中でも、urokinase-type plasminogen activator (uPA)とがん細胞の表面に存在する受容体(uPAR)の結合ががん浸潤を引き起こす。従って、この結合を阻害することでがん浸潤や転移を抑制できると考えられる。本研究では、uPARのリガンドポケットを塞ぐ様々な種類のペプチドを作成した。FMO計算により、uPARとペプチド間の結合エネルギーを計算したところ、新規ペプチドはuPARに強く結合した。これらのペプチドはuPARのリガンドポケットを塞ぐことができ、uPARとuPAの結合を阻害する可能性がある。
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