主催: 日本化学会情報化学部会
共催: 日本薬学会, 日本農芸化学会, 日本分析化学会, 日本コンピュータ化学会
会議名: ケモインフォマティクス討論会
回次: 39
開催地: 浜松
開催日: 2016/09/29 - 2016/09/30
p. O16-
マススペクトルのデータベースMassBankに収集されている有機化合物のESI-MS/MS高分解能質量分析データから、イオン化によって生成した偶数電子を有するフラグメントイオンの化学組成式、開裂した化学結合、開裂経路を推定したライブラリーを構築した。このライブラリーの応用例について紹介する。また、マススペクトルのデータベースがいくつか構築されているが、互いにレコード形式が異なるためにデータベース間で串刺し検索することはとても面倒である。そこでマススペクトル(ピークのm/zと強度)をハッシングして1行で表現するアルゴリズムSPLASHを国際共同開発して各レコードに埋め込むことにした。SPLASHは主要ピークのm/zと強度の類似性を表現してハッシュしたブロックと全てのピークをハッシュしたブロックの2つで構成されている。最初のブロックはフィルタリングに利用している。現在、50万件以上のマススペクトルデータがSPLASHを挿入している。