ケモインフォマティクス討論会予稿集
第41回ケモインフォマティクス討論会 熊本
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口頭発表
データ駆動型分子動力学法による構造細密化と遷移構造探索
原田 隆平*重田 育照
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p. 2B06-

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抄録
タンパク質は極めて複雑な構造􏰀と精緻な機能をもつ高分子化合物であり、分子認識、情報伝達、酵素反応など、生体内でおこる様々な生命現象の根幹をなす。立体構造􏰀と機能の間には大きな相関(構造􏰀-活性相関)があることが期待されていることから、これまでX線・中性子回折実験や核磁気共鳴法(NMR)などの実験的手法により、数多くのタンパク質の立体構造􏰀が明らかにされてきた。特に最近では、X線自由電子レーザーやクライオ電顕等の実験により、タンパク質1分子の動的から機能と構造􏰀変化の関わりが徐々に明らかになりつつある。そこで本研究では、実験データとの類似度を用いて我々の開発してきたカスケード型MDを実行することにより、低解像度の構造􏰀データを再現するMD構造􏰀を探索する。また、実験データとの非類似度を利用することで、構造遷移を誘導することが可能であることを示す。
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