リアルオプションと戦略
Online ISSN : 2189-6585
ISSN-L : 2189-6585
リアルオプションの組織的実践が可能に
事業計画管理システムDeRISKについて
小川 康
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2020 年 11 巻 1 号 p. 10-16

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抄録

リアルオプションの考え方は価値創造のために極めて有効であると考えている。では、リアルオプションを企業経営に役立てるように、組織的に実践するにはどうすればいいか。色々な企業を観察すると、優れた人は既にリアルオプションの実践をしている。そこで、普通の人でも、リアルオプションの実践ができるシステムが必要なのだと考え、約4年半の開発期間を経て2019年1月にDeRISKシステムの提供を開始した。様々な企業が新しい経営管理手法を模索しているが、その中でも実績管理だけでは限界があり、経営者の課題を解決できていない。財務的な実績管理をメインにする既存の手法だと、リスクへの対応が後手に回りやすく、リスクが顕在化してから、例えば、損失が発生してからの対応になってしまう為である。DeRISKシステムは、仮説指向計画法(DDP:Discovery-Driven Planning)の考え方をシステム化したものであり、本稿では、この考え方について紹介したい。

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© 2020 日本リアルオプション学会
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