2020 年 11 巻 2 号 p. 55-58
筆者はプロジェクトの価値評価尺度としてリスク鋭感的価値尺度(RSVM) を2010年に提唱して以来、それの有効性や応用法について研究してきた。そこで対象としている事業はほぼすべてのものであるが、うまく適用できない対象が1つある。それはベンチャー事業の評価である。 ベンチャー事業およびベンチャーキャピタルの重要性は言うまでもないが、その適切な価値評価法は確立されていないように思われる。そこで、ベンチャー事業の評価に適したように RSVM を拡張した価値尺度を導入することを考えたい。