2017 年 9 巻 3 号 p. 2-7
昨年、扶桑社から『驚きの地方創生「京都・あやべスタイル』が出版された。紀伊国屋書店梅田本店新書売上一位を獲得するなど全国的に評判となっている。 綾部(あやべ)市は人口がわずか3万5千人足らず、京都市内から特急電車で北へ1時間を要する田舎町である。この小さな田舎町から東証一部上場企業である「グンゼ株式会社」と「日東精工株式会社」という業種の異なるグローバル企業が誕生していること、また「半農半X」という新しいライフスタイルを提唱する塩見直紀氏が、この綾部を拠点に活動されていること、綾部市行政の国際平和や限界集落への積極的な働きかけなどが大きくクローズアップされた所以であると考える。 当社が綾部に本社を置き続ける理由と、また地方にいながら持続的成長の上にグローバル企業として継続的発展を実現するための「経営の考え方」をご紹介する。