理学療法学Supplement
Vol.46 Suppl. No.1 (第53回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: S-3
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合同シンポジウム「分科学会活動の未来 ─臨床&学術活動へのメッセージ」
日本糖尿病理学療法学会の立場から
野村 卓生
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抄録

 糖尿病は増加の一途を辿る国民病であり,理学療法士には糖尿病の基本治療である運動療法の専門家として,糖尿病チーム医療の主軸を担うことが期待されている。理学療法士による糖尿病患者への関わりは世界的にも類がなく,また,糖尿病理学療法に関するエビデンスは蓄積されていない。日本糖尿病理学療法学会は,糖尿病に対する理学療法の理論,介入方法および効果検証に関する学術研究の振興と発展を図り,世界に先駆けて糖尿病理学療法学の体系化を目指す。また,理学療法ガイドラインや成書の作成,糖尿病理学療法を専門とする人材育成への活動も推進する(日本糖尿病理学療法学会ステートメント)。

 本シンポジウムでは,日本糖尿病理学療法学会が進めている①日本糖尿病学会との連携強化による学会活動の推進,②糖尿病理学療法のエビデンス構築のための研究サポート事業の実施,③学術大会開催による研究・診療活動成果に関する発表の場の確保,④学会としての「職能に資するエビデンス研究」の推進,⑤非外傷性下肢切断予防に関する理学療法の標準化,⑥日本糖尿病対策推進会議への加盟と地域における糖尿病対策にかかる理学療法士の組織化の推進について紹介する。

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© 2019 日本理学療法士協会
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