理学療法学Supplement
Vol.46 Suppl. No.1 (第53回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: P6-5
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ポスター演題
サッカージュニアユース年代ゴールキーパーの学年別身体機能及び能力について
神原 雅典野地 吾希夫渋谷 利秋髙木 博
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抄録

【はじめに・目的】

 サッカー男子ジュニアユース(JY)年代ゴールキーパー(GK)における身体機能および能力を年代別に検討したので報告する。

【方法】

 2015から2017年に某県サッカー協会にて行われたGKプロジェクト(県内JY年代〔中1:U13,中2:U14,中3:U15〕GKを月1回招集し,GKに特化した練習を行う)時に行ったアンケートおよびメディカルチェック結果を集計した。延べ211名の内,チェック当日に疼痛のなかった選手U13:54名,U14:47名,U15:46名を対象とした。一元配置分散分析,Tukeyの多重比較検討を用いて検討した。

【倫理的配慮】

 プロジェクト開始時に同意書にて保護者および本人の同意を得て実施した。

【結果】

 身長,体重,BMI,垂直飛び,10m走,スクエアステップ(一辺2mの正方形を2周回る時間),Step50はU13・U14間及びU13・U15間で,体幹固定での側方リーチ距離はU14・U15間で統計学的有意差を認めた。毎日のストレッチ時間,体脂肪率,股関節屈曲ROM,股関節内旋ROM,股関節外旋ROM,足関節背屈ROM,片脚立ち上がりテスト,体幹非固定での側方リーチ距離は統計学的有意差を認めなかったが,股関節内外旋・足関節背屈ROMはU14で低下傾向であった。

【考察】

 U13・U14間では体型変化や能力変化が生じやすかった。ストレッチ時間,筋力やROMは年代を通じて大きな変化は見られないが,ROMはU14でいったん低下する傾向があり体型変化に起因するものと考えられた。

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© 2019 日本理学療法士協会
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