理学療法学Supplement
Vol.46 Suppl. No.1 (第53回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: P-076
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ポスター発表
通所リハビリテーションにおける在宅支援連携への取り組み
-リハビリマネジメントにおけるリハビリテーション会議が有効であった2症例の報告-
森永 美加鋤本 千恵子河野 まゆみ田中 秀憲
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抄録

【はじめに】平成27年介護報酬改定より通所リハビリテーションにおけるリハビリマネジメントの強化が示された。本稿では、他職種・他事業所との円滑な連携で在宅生活を安定して過ごす事ができた症例を報告する。

 

【対象と方法】平成28年4月~平成29年3月まで実施したリハビリテーション会議の中で連携に有効であった2事例を紹介する。事例①86歳女性。要介護3。慢性心不全。医師の運動量の指示理解や服薬管理が不十分で、心不全憎悪による入退院を繰り返していた。事例②63歳男性。要介護1。アテローム血栓性脳梗塞。左上下肢不全麻痺。慢性腎不全維持透析中。独居。歩行バランス不良で転倒頻回。独居生活の継続、自宅で一人で入浴することを強く希望される。

 

【結果】事例①訪問看護師・医師・薬剤師との連携により支援方法を統一。服薬管理や運動量の確認を行った。結果再入院を防ぐことができた。事例②訪問介護に同行し、随時状態に合わせた介助方法の伝達と指導を行い、自宅での入浴が一人で可能になった。

 

【考察】リハビリテーション会議において他職種と連携することで各事業者がもつ役割を最大限に生かした支援を行う事ができた。通所リハビリテーションでは連携の拡大を図り、他施設間の情報共有に取り組むことが効果的なサービス提供に不可欠であると考える。

 

【倫理的配慮】対象利用者・家族に文面にて研究の目的・方法・個人情報の保護・参加の自由・協力を取りやめることによって不利益を得ることは一切ないことを伝え同意を得た。

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© 2019 日本理学療法士協会
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