理学療法学Supplement
Vol.47 Suppl. No.1 (第54回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: J-45
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ワークショップ
行政との連携「がんばれ!! カープ ひろしま百歳体操」
佐藤 優子
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抄録

 当院は,2013(H25)年4月,広島県より地域リハビリテーション広域支援センターの指定を受け,活動している。当初は,介護教室等の出前講座,研修会の開催等が活動の中心であったが,一方で,近隣の地域包括支援センターのドアを叩き,協働できる体制作りを進めていた。

 2014(H26)年11月,地域づくりによる介護予防推進支援モデル事業が,当院の所在する広島市西区庚午地区で実施されることとなり,行政との連携が始まった。このモデル事業での経験を機に,当院作業療法士が厚生労働省「地域づくりによる介護予防事業推進事業の広島県アドバイザー」の委託を受けたことにより,全国的な流れを取り入れながら活動することが可能となり,徐々に「住民主体の通いの場」の支援への理解を深めることができた。活動を進める中,2015(H27)年10月広島市地域介護予防拠点整備促進事業(住民主体の通いの場作り)がスタートし,支援に関わるリハビリテーション専門職(以下,リハ職)が徐々に増えていった。行政との足並みを揃える為,広島県・広島市が共催し,2016(H28)年12月広島二次保健医療圏域合同ブロック研修会が開催され,広島県地域リハビリテーション支援体制を軸に,全市的に取り組んでいくこととなった。この合同ブロック研修会には総勢340名が参加,行政・包括・リハ職のマッチングができた。さらに2018(H29)年3月,広島県PTOTST連絡協議会協力の下,広島市版DVD(がんばれ!!カープ ひろしま百歳体操)が作成されたこと,同年4月から広島市において地域リハビリテーション活動支援事業としてリハ職の派遣が事業化されたこと,その他広島市独自の取り組みも重なり,爆発的に通いの場が拡大した。

 本ワークショップでは,これまでの取り組みにおける行政との連携,リハ職に求められる役割,現在見えてきている課題と取り組み等について報告したい。

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