理学療法学Supplement
Vol.48 Suppl. No.1 (第55回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: A-18
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シンポジウム3 内部障害系理学療法における基礎と臨床の接点
オープンなリサーチミーティングを通じた,基礎と臨床の親和
椿 淳裕
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抄録

 内部障害に関する日々の疑問の解決やそこから臨床研究へと繋げることを目的として,新潟市および近隣の理学療法士・作業療法士とともに,「新潟内部障害リサーチミーティングNiigata Research Meeting of Rehabilitation for Internal Diseases, ReMInd」と称する会の活動を開始した。日中から大学で研究活動を行うフルタイム大学院生と,日中は勤務先の病院等で臨床業務を行い勤務後に研究活動を行う社会人大学院生が徐々に増え,さらに修了生が本リサーチミーティングReMIndに参加することによる融合・親和を期待して活動を継続している。

 本学理学療法学科は,複数教員が研究室単位で学部の卒業研究やフルタイム大学院生の研究を指導する体制ができている。私が所属する運動生理Labには4名の教員が所属し,それぞれの研究実績に基づき,実験動物を対象とする研究から,ヒトを対象とする研究,疾患を有する方を対象とした臨床研究,大規模コホート研究までを指導できる体制にある。学部からストレートに大学院に進学する学生が継続的にいるが,自身の研究内容がどのように社会に還元できるかを見通しにくい点が課題であった。一方で,社会人大学院生やリサーチマインドを持つ理学療法士・作業療法士が研究を進めるにあたり,その機序や背景を考える基礎的な視点があることで,得た知見をより汎化させやすくなると考える。

 ReMIndの活動を通じて,学科での発表だけでなく,論文も出始めてきた。それらの紹介をするとともにその経緯を振り返り,理学療法研究として基礎と臨床とを融合・親和する意味や課題を再考したい。

 

新潟内部障害リサーチミーティング

Website:https://kazuki-hotta.wixsite.com/remind

Twitter:https://twitter.com/NiigataRM

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