抄録
本研究では、長崎市東山手・南山手地区の案内サインに焦点を当て、歩行者(観光客)がどの程度案内サインを立ち止まって見ているかを実際に計測する。調査は、2023年7月23日の10:00から17:00に東山手・南山手地区の4箇所の案内サインを対象に実施した。調査の結果、視認率の低い案内サインが存在することが明らかになった。また、3箇所の案内サインにおいて、視認率が8.6%から9.8%の範囲で同程度になるという大変興味深い結果も得られた。さらに、各時間帯の視認率において、12:00-13:00または13:00-14:00にピークがあり、すべての案内サインで10.0%以上となることも明らかになった。