抄録
過疎農村地域は、人口減少により地域の担い手が不足し、高齢単身世帯や高齢夫婦世帯の割合が増加する傾向にあるため、多様な人々が関わり支え合う地域社会が求められている。本研究では、女性が主体的に活動している2地域を事例に、共通する要素及び女性の地域づくりへの関わりを明らかにする。研究方法は、筆者自身が地域づくりの実践者としてのアクションリサーチの手法とインタビュー調査により、地域づくり活動組織の特徴や、活動への女性の関わりなどを分析した。その結果、住民主体による支え合いの仕組みには、地域づくり活動組織の人材、活動プロセス、女性との協働があることが明らかになった。