抄録
本研究は、国土強靭化のための「東京一極集中是正政策」の一つのである「地方を活性化させる取り組み」について、筆者の経験(北海道強靭化計画有識者懇談会委員1)、北海道上士幌町SDGs推進アドバイザー2)、日本リスクマネジメント学会3)、一般財団法人リスクマネジメント協会4))をもとにした実務研究論文である。具体的には、地方創生の事例として北海道上士幌町を取り上げ、同町が持続可能な取り組みによりまちの価値を創造し、人口減少問題に一定の成果を挙げた要因をリスクマネジメント論の視座から分析することで、今後の地方創生の実現延いては国土強靭化への糸口を探求した。