抄録
近年、社外での人材育成の需要の高まりなどの越境学習の影響から、社会人プロボノが、地域中小企業のプロジェクトに参画する意欲が増加する状況にある。本研究では、2015年から2023年の期間に、外部のコーディネーターである一般社団法人わくわくスイッチが、三重県津市の老舗中小企業の山二造酢株式会社のイノベーションの創発に向けて、社会人のプロボノに対して取り組んだコーディネートの特色と、それに伴って生み出された対象企業の事業成果の事例を明らかにした。事例より、中小企業が外部人材を活用することによる新規事業の推進への効果や、学生と社会人プロボノでは、ニーズやスキルが異なり、コーディネーターの役割や対応方法が異なることが確認できた。