抄録
「食は頭で食べ、目で食べ、口で味わう」と言われるように、食の消費拡大には、まずは頭で食べたいと思わせる「食の名前」を認知させることが重要である。本研究では、食の中でもお酒の肴である酒の『あて』の一般名称化に着目し、認知過程において特色のある地域やメーカーにインタビュー調査をした。伝承型は地域の歴史や文化に根ざした要素を示し、メディア型は広範な認知と消費者への影響を及ぼし、流通メーカー型は食文化の物理的普及を担っている。それぞれのパターンが異なるアプローチで名称の一般化に寄与しており、これらの組み合わせが酒の『あて』の認知過程や発展にとって不可欠であることが立証された。