日本口蓋裂学会雑誌
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原著
川崎医科大学附属病院形成外科・美容外科を受診した口唇裂・口蓋裂患者の臨床統計的検討
大杉 育子稲川 喜一戎谷 昭吾
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ジャーナル 認証あり

2019 年 44 巻 3 号 p. 151-163

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抄録
2010年1月から2017年12月の7年間に,川崎医科大学附属病院,形成外科・美容外科を受診した口唇裂・口蓋裂症例について臨床統計学的観察を行い,以下の結果が得られた。
1)過去7年間に川崎医科大学附属病院,形成外科・美容外科を受診したのは,口唇口蓋裂群234人,口蓋裂単独群79人の計313人であった。
2)患者の移住分布は,中国地方75%,四国地方17.4%と中四国地方が大半を占めた。
3)初診時年齢は,57.8%が生後1ヶ月以内に,81.7%が生後3ヶ月以内であった。
4)出生体重の平均は口唇口蓋裂群が3,005.9g,口蓋裂単独群が2,911.7gであった。
5)片側症例の左右比は1.4:1で左側に多く認められた。
6)性差は,口唇口蓋裂群は男児に,口蓋裂単独群は女児に多い傾向にあった。
7)口唇裂・口蓋裂の家族内発生頻度は,全体で11.7%認め,口蓋裂を伴わない群に比し,口蓋裂を伴う群で3倍多く認めた。
8)合併異常の発現率は,15.8%であった。口蓋裂単独群に多い傾向を認めた。
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© 2019 一般社団法人 日本口蓋裂学会
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