臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
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原著
口腔内崩壊錠は摂食・嚥下障害患者にとって内服しやすい剤形か?
馬木 良文野崎 園子杉下 周平椎本 久美子橋口 修二乾 俊夫足立 克仁
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2009 年 49 巻 2+3 号 p. 90-95

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抄録

[目的]口腔内崩壊錠(以下OD錠)は水が無くても服用できる.嚥下障害患者の内服剤としても有用か.ビデオ内視鏡(以下VE)をもちいて検討した.[対象と方法]嚥下障害と診断されたか自覚した6例に,錠剤とOD錠の模擬製剤(dOD)を内服させ,VEで観察した.[結果]錠剤,dODとも正常に内服できたものは2名,錠剤は正常に内服できたが,dODが咽頭に残留したものが2名,錠剤,dODとも咽頭に残留したものが2名であった.dODが咽頭に残留した4例では残留感がなく,服用には反復嚥下やトロミ水の交互嚥下が必要であった.[考察]嚥下障害のある神経疾患患者にとって,OD錠は必ずしも有用とはいえなかった.

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© 2009 日本神経学会
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