抄録
症例は84歳男性である.左顔面,四肢遠位優位の感覚障害を呈した.神経伝導検査上遠位潜時の延長がめだたないが,CMAP,SNAPの振幅が低下していた.血液検査でIgM型M蛋白血症,抗SGPGIgG抗体をみとめ,抗SGPG抗体関連ニューロパチーと診断した.抗MAGIgG,IgM抗体,抗SGPGIgM抗体陰性である点が,既報告の抗MAG/SGPGIgM抗体陽性の多発ニューロパチーと異なった.IgM型M蛋白血症における抗MAG活性を持たない抗SGPGIgG抗体陽性の多発ニューロパチーの報告はなく貴重な症例と考えられた.