都立神経病院脳神経内科
都立府中療育センター
2014 年 54 巻 1 号 p. 10-15
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症例は46歳女性である.増悪寛解をくりかえす多発関節痛が3ヵ月持続した後に,頸部に有痛性の腫瘤が出現した.頸部の結節は急速に増大し,血清CK値の上昇をともなった.局在性筋炎の診断にて副腎皮質ステロイドを投与したところ,すみやかな症状改善をみた.頸部結節の生検では強い炎症細胞浸潤の病巣が散在している筋組織をみとめた.浸潤細胞の一部は互いに密に接触し,部分的に融合の傾向を示し,肉芽腫様の形態を示した.本例は局在性筋炎と肉芽腫性筋炎の類縁性を示唆すると考える.
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