九州大学大学院医学研究院神経内科学
2016 年 56 巻 2 号 p. 108-111
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症例は17歳女性.急性散在性脳脊髄炎を発症後に重度の誤嚥性肺炎を合併,その際に数分間の呼吸停止があり,頭部MRI検査で低酸素脳症の所見を認めた.その後,突発的な高体温,高血圧,頻脈,過呼吸,筋緊張異常を呈する,交感神経の過剰興奮と思われる発作を繰り返すようになった.発作時の採血検査にてカテコラミンが上昇しており,低酸素脳症に伴うparoxysmal sympathetic stormと診断.塩酸クロニジンの内服で発作は明らかに減少した.
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