臨床神経学
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短報
ウレアーゼ産生菌による閉塞性尿路感染症から高アンモニア血症を呈した1例
合田 敏章渡邊 光太郎小林 潤也永井 康晴尾原 信行高橋 大介
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2017 年 57 巻 3 号 p. 130-133

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抄録

症例は79歳,女性.意識障害を主訴に当院に搬送された.来院時にはJCS 20であり,四肢の筋緊張亢進を認めた.頭部MRIおよび脳脊髄液検査では異常所見を認めなかった.血液検査でアンモニア値291 μg/dlと高値であったが,肝機能は正常であった.尿閉があり尿道カテーテルを留置したところ,入院後8時間で血中アンモニア値は57 μg/dlまで低下し,意識レベルも改善した.尿培養よりウレアーゼ産生菌であるCorynebacterium pseudodiphtheriticumを同定した.ウレアーゼ産生菌による閉塞性尿路感染症が高アンモニア血症の原因となりうることに留意すべきである.

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© 2017 日本神経学会
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