臨床神経学
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短報
経時的に神経生理学的,神経放射線学的検討を実施した遅発性顔面神経麻痺を呈したフィッシャー症候群の1例
梅川 元之波多野 敬子松本 英之清水 崇紘橋田 秀司
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2017 年 57 巻 5 号 p. 234-237

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抄録

症例はフィッシャー症候群と診断した47歳男性.経静脈的免疫グロブリン療法を施行後に,両側顔面神経麻痺が出現した.経時的な電気生理学的検討により,主病変は顔面神経近位部に存在し,顔面神経遠位部にも軽度の病変が存在する可能性が示唆された.頭部MRIは極期に両側顔面神経の広範囲に造影効果を認め,顔面神経近位部病変を支持するものと考えた.

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© 2017 日本神経学会
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