臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
Print ISSN : 0009-918X
ISSN-L : 0009-918X

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

自己免疫性甲状腺疾患とシェーグレン症候群を合併している慢性ミオパチー型筋サルコイドーシスの1例:症例報告及び筋サルコイドーシス自験例の検討
磯部 隆森 まどか大矢 寧齊藤 祐子村田 美穂西野 一三高橋 祐二
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: cn-001012

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

症例は62歳の女性である.15歳からバセドウ病,43歳よりシェーグレン症候群の治療を受けていた.52歳時から下肢近位優位の筋力低下が進行し,自己免疫疾患合併から多発筋炎を疑ったが,筋生検で慢性ミオパチー型筋サルコイドーシスと診断した.過去に筋病理診断を行った筋サルコイドーシス25例中,6例が自己免疫疾患を合併し,内訳はシェーグレン症候群4例,バセドウ病1例,自己免疫性肝炎1例,アレルギー性紫斑病1例で,本例のみシェーグレン症候群にバセドウ病を合併した.自己免疫疾患を合併した筋力低下では多発筋炎が疑われやすいが,筋サルコイドーシスを筋生検で鑑別する必要がある.

著者関連情報
© 2017 日本神経学会
feedback
Top