臨床神経学
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高齢発症Streptococcus salivarius髄膜炎の1例
葛目 大輔森本 優子金星 匡人吉田 剛山崎 正博
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論文ID: cn-001286

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抄録

症例は80歳男性.慢性心不全,心房細動,前立腺癌で加療歴あり.2018年11月初旬,発熱,意識障害が出現し,当院に搬送された.神経学的所見では意識障害,項部硬直,Kernig徴候を認めた.髄液検査で細胞数11,200/μl(多核球94%),蛋白758 mg/dl,糖1 mg/dl,Gram染色でGram陽性球菌を認めた.細菌性髄膜炎と診断し,各種抗菌薬を開始した.髄液培養及び血液培養からStrptococcus salivariusS. salivarius)が検出された.抗菌薬治療により,第22病日に後遺症なく当院を退院した.高齢発症のS. salivarius髄膜炎は稀である.

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© 2019 日本神経学会
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