臨床神経学
Online ISSN : 1882-0654
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レビー小体型認知症診断におけるAla ScoreとCIScoreの年齢別感度,特異度の検討
山口 裕美子合馬 慎二野々熊 真也長町 茂樹坪井 義夫
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論文ID: cn-001369

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抄録

アルツハイマー病(Alzheimer’s disease; AD)とレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies; DLB)の鑑別における心理検査と脳画像の感度,特異度を77名の患者において,MMSE(Mini-Mental State Examination)からAla Scoreを算出,脳血流99mTC-ECD SPECT統計画像解析よりCIScoreを測定し年齢別に検討した.その結果Ala ScoreとCIScoreの値は79歳以下群で相関が見られ(r = 0.485, P = 0.002),80歳以上群では相関はなく鑑別が難しくなることが示唆された.両群ともAla Score,CIScore両者を用いると単独より特異度とAUC(area under the curve)が高く日常診療で可能なこれらの検査を用いて疾患鑑別の感度,特異度が向上する可能性が示唆された.

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