臨床神経学
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早期胃癌に伴う播種性骨髄癌症により脳塞栓症を繰り返した1例
中島 大輔田中 瑛次郎山田 丈弘小島 雄太北大路 隆正永金 義成
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論文ID: cn-001384

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抄録

症例は67歳女性.早期胃癌に対する手術の既往あり.起床時から呂律が回らないため入院した.頭部MRIで右中心前回と右小脳に急性期脳梗塞巣を認め,脳塞栓症と診断し抗凝固療法を開始したが,脳梗塞再発を繰り返した.頸動脈エコー,経胸壁および経食道心エコー,ホルター心電図では塞栓源性疾患を検出せず,上部消化管内視鏡,胸腹部造影CTでは胃癌の局所再発やリンパ節転移は認めなかったが,ALPとDダイマーは経時的に上昇し,PET-CTで骨に集積亢進を認めた.第41病日に施行した骨髄生検により早期胃癌に伴う播種性骨髄癌症と病理診断した.化学療法開始後は脳梗塞再発なく,第207病日に死亡した.

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