論文ID: cn-001398
ギラン・バレー症候群(Guillain-Barré Syndrome; GBS)は急性単相性の免疫介在性ニューロパチーで予後良好とされているが,急性期に人工呼吸器装着が必要な症例や,発症から6ヶ月後も歩行に介助を要する例も存在する.そうした症例を予測することは治療戦略を構築する上で重要である.本稿では,予後予測に有用な,臨床的・電気生理学的・生物学的因子を記載し,近年オランダから報告されたmodified Erasmus GBS outcome score,Erasmus GBS respiratory insufficiency score,およびそれらの本邦のGBSへの適用について述べる.