論文ID: cn-001686
パーキンソン病(Parkinson’s disease,以下PDと略記)に伴う非運動症状は患者の生活の質に与える影響が強く,疼痛はその中でも頻度が高い.今後治療エビデンスを確立するうえで疼痛を的確に評価することは,重要な課題である.2015年にPDの疼痛に特異的な評価スケールとしてKing’s Parkinson’s Disease Pain Scale(KPPS)が報告され,評価者ベースのKPPSに対応して2018年に患者ベースの質問票であるKing’s Parkinson’s Disease Pain Questionnaire(KPPQ)が報告された.今回我々は,KPPSとKPPQの言語的妥当性を担保した日本語版を作成した.